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再掲載 「飼猫との暮らし」 [閑話・ブログ管理人より]

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お昼寝

この季節になると思い出します。
以下、2009.8.27に掲載した記事の再掲載です。


「飼猫との暮らし・麦茶」(猫のお話 番外編2006.03.20)より: 

夏は麦茶がおいしい。
すっきりした風味の、適度に濃い麦茶に限る。
冷やし過ぎてもおいしくない。

チャイムが鳴って、玄関へ向かう。
宅急便が届いた。旧知の方から、お茶とお菓子の贈物。
大分の荒城の月だ。上等な抹茶とよく合う、上品なお菓子。
見た目は名の通り、お菓子の外側と中心部の甘み、味わいが異なる。
新潟の「雲がくれ」と並んで、私のお気に入りのお菓子。

包みを抱えて居間へ戻ると、唖然とした。
猫がテーブルの上に乗って、グラスに残しておいた麦茶で手を洗っている。
いや、洗っているのかどうかは定かでないが、両手をグラスの中に突っ込み、チョンチョン繰り返し浸している。
テーブルの上は、飛び散った麦茶が珠露となってこぼれている。
私と目が合うや、猫は「しまった」という表情に変わった。そして、慌ててテーブルから飛び降りると、後は素知らぬ顔。

以前にも、テーブルの上のグラス周りが濡れていたことがあった。
今の今迄気がつかなかったよ。
何度となく、私はお前が手を洗った後のお茶を飲んでいたのですね。
(おわり)

以上
管理人
2016.07.31


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東京猫物語 第八十三話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー③

ミイちゃんが見つからないまま、更に一月が過ぎました。
「それらしき仔猫を見掛けた」などと、チラシを見た人から看護助士おばさん宛に電話連絡は何件かありました。しかし、それらはいずれもミイちゃんの存在を確信させる有力情報ではなく、看護助士おばさんが出向いても空振りに終るばかりでした。
「もう出て来ないかな」
誰もが諦め掛けた時、「ミイちゃんが見つかった」という連絡が里親女から看護助士おばさんに入りました。

その翌日の土曜日、私は急遽看護助士おばさんから同行を求められました。
「よく見つけてくれたわ。今迄の失態は帳消しにして上げるわ」
里親女の住まいへ向かう車中、私が運転している横で看護助士おばさんは子供のようにはしゃいでいました。
「糠喜びに終らなければいいけれど」
仔猫との再会を楽しみにしている看護助士おばさん。私は心配になりました。
(続く)

以上
管理人
2016.07.24

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十三話-② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー②

私は学生時代に建売広告のチラシを配布するアルバイトを経験しました。チラシが一杯詰め込まれた大きな重いバッグを両肩に下げて町中を何キロも歩き回り、一日掛かりで一軒一軒配布する重労働でした。それに比べて今回の配布はせいぜい一人あたり二百枚程度。途中、聞き込みも兼ねて配布したものの、二時間程で作業は完了しました。四人で協力したおかげです。

作業の終了とほぼ同時に看護助士おばさんが私たちの前に現れました。
「里親女が当てにならないから、お姉さんに会いに隣町へ行って来たの。新聞広告のやり直し掲載とチラシの新聞折込みを頼んで来たの。未だ実行して貰えないから」
看護助士おばさんは私たちに言いました。
「経費は全て里親女に負担させます。毎日ミイちゃんを捜して貰うから」
看護助士おばさんは強気でした。
「打合せもいいけど、チラシの配布が先じゃないの。今、真っ先に仔猫を捜すべきよ」
看護助士おばさんの娘さんが口をへの字に結びました。
(続く)

ミイちゃんの行方は? 次回、吉報が?

以上
管理人
2016.07.17

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十三話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー①

看護助士おばさんが愛護団体の会長さんと喧嘩別れをした日から丁度一週間が経ちました。
看護助士おばさんに請われて、私と麻雀屋の年配の女性従業員さんは迷子猫の情報を求めるチラシ配布に協力することになりました。

私たちが里親女のハイツの前に到着すると、看護助士おばさんの娘さん夫婦に迎えられました。看護助士おばさんと里親女の姿は見えません。
用意されたチラシには、ミイちゃんのカラー写真と特徴、捜索情報を求める文面が刷り込まれてあります。看護助士おばさんたちの到着を待たずに、私たち四人は手分けをして里親女の住居から半径一キロメートル内の一軒一軒のポストにチラシを投函して回りました。ミイちゃんが逃げ出してから、もう二週間も経っています。果たしてどれだけの効果が期待できるでしょうか?
(続く)

以上
管理人
2016.07.10

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十二話ー⑥ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー⑥


麻雀屋さんたちも首を振って苦笑するばかりでした。
バアサン妹は猫婆ではなく、老獪な狸婆でした。
都合の良い耳、便利な記憶。なかなかたいしたものです。無駄に歳を重ねてはいません。仕事上や生活のある局面において、私たち若輩者は老獪な狸バアサンの対応を見習わなければならない場合が多々あります。
猫も自分に都合の悪いことは聞えないのだか、分からないかのように振舞います。猫は飼主から声を掛けられても、相手をする気がないと知らん振りです。何かを求められても、猫は自分の意に染まないと受け付けません。こちらの言う事が分からないのかと思いきや、大概分かっています。
一面、猫は自分に都合のいいこと、得になることはすぐに覚え、理解します。実に良く理解し、記憶力も抜群です。猫は一流の外交家です。自分の主張は通そうとしても、決してその代償に人の傘下には入りません。
禍根を残すことなく、自分の主張をいつの間にか上手に通してしまいます。猫は独立した精神の持主です。人の世話になっても、人に従属しているとは思っていません。家の者に対して平気で猫パンチを見舞っておきながら、一分と経たぬ内に自分が行った不埒な行為など一切無かったかのように人に甘えて擦り寄る猫もいます。
このような猫の習性を私は否定的に受け止めるつもりはありません。寧ろ、趣のある、素晴しい習性として受け入れています。
猫をかわいがっている人たちは、そんな猫との遣り取りを楽しんで一緒に暮らしているのでしょう。猫はそれで通ります。
しかしながら、バアサン妹の老獪な狸ぶりを好意的に受け入れる人はいません。
私たちは一同、その場で笑いました。ただ一緒に笑うことによって、お互いが心中に抱く思いを十分に語り尽しました。
(続く)

次回、第八十三話は里親会の顛末 その弐、「いなくなったミイちゃんがみつかった」との連絡を受けたが。。。。。

以上
管理人
2016.07.03



「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。


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