So-net無料ブログ作成
検索選択

東京猫物語 第八十四話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十四話:麻雀屋さんと猫-①

「そんな塩辛い物、上げないで。健康に悪いから!」
麻雀屋の年配の女性従業員さんが、猫におにぎりを与えている若い娘を叱責しました。見知らぬ娘が吸う煙草の煙が、猫に掛かったことも癪に障りました。
「あんたの猫じゃないでしょう?小うるさいこと言わないでよね」
若い娘は抗弁しました。親しい知人同士なら、公園猫の飼い方についてよく話し合うことは可能です。しかし、どうしても自分の主張を通したい人は、猫を自宅に引き取って飼猫にするほかありません。

麻雀屋さんたちは三人で相談した結果、猫町公園の茶トラ猫を雀荘の中庭で飼うことにしました。茶トラ猫はマミと名付けられました。
マミには生後一ヶ月位の仔猫が二匹います。麻雀屋さんたちは、猫のトイレを二つ、飲水のボールとステンレスの小皿を三つずつ買い揃えました。中庭にある物置の中を綺麗に片付け、空いたスチール棚の上に猫のベッドを整えました。

マミは雀荘の中庭と外を自由に行き来します。
営業時間中、麻雀屋さんたちはマミたちを事務所の中にも招き入れます。マミが仔猫たちを置いたまま外出することも稀ではありません。そして、普段は安心して仔猫たちと一緒に御飯を食べたり、物置棚のベッドに寝そべったりしています。仔猫たちが中庭で御飯を食べている時、見慣れない客が来店すると、マミは中庭から店の方を向いて注意を傾けます。また、誰であっても自分に触れようとすると、マミは素早く身をかわして逃げてしまいます。麻雀屋さんたちはマミに不妊手術を施したいと考えていました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.30

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫さん 顔を洗って スッキリ [閑話・ブログ管理人より]

おはよう ございます。 朝晩、冷え込んできました。
寒暖の差も体にこたえます。西日本の地震も心配です。
お風邪など ひかぬよう ご自愛ください。
猫さんたちのための寒さ対策もこれから欠かせなくなりますね。

朝は洗顔
朝起きたら顔を洗って、
おはよう
スッキリ 「おはよう ございます」

以上
管理人
2016.10.23


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑬ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑬

里親姉妹と別れた後、私と看護助士おばさんは車で帰路につきました。
看護助士おばさんがさぞかし里親女を責めるかと思っていた私は、平穏なままに解散したことが意外でした。看護助士おばさんは緊張の後に気が抜けてしまい、怒る元気も無くしてしまったのでしょうか。
里親女は狡猾な人間とは思えません。最初から嘘をついて看護助士おばさんを騙そうとした訳ではないものの、ミイちゃんによく似た色柄の仔猫が見つかったので、これ幸いにその仔猫をあてがうことにしたのでしょう。仔猫の返還義務を果たして連日の責め立てから早く開放されたいという里親女の心情は、我が身を里親女の立場に置き換えるまでもなく理解できます。

さて、その後、里親女に対する看護助士おばさんの態度は日増しに輪をかけて尊大になりました。一日五万円以上掛かる猫探偵を雇い、ミイちゃんを捜し出すように、毎日昼夜を問わず電話で迫りました。間も無く、里親女は看護助士おばさんに行き先も告げずに何処かへ転居してしまいました。同時に、里親女の携帯電話も繋がらなくなりました。
(続く)

次回、第八十四話、公園へ戻ります。
以上
管理人
2016.10.16

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑫ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑫

「まあ、またそれらしい子が見つかりましたら、いつでも連れて来て下さい。そんなに遠くには行かないでしょう」
獣医師の慰めともならない慰めの言葉を聞いている内に、診察室の中の二人は解凍されました。
「ありがとうございました。お騒がせ致しました」
看護助士おばさんが獣医師にお礼を言うと、里親女も後に続いて深々とお辞儀をしました。

看護助士おばさんが初診料を含む診察代金、数千幾らかを受付で支払いました。財布からお札を出す時、看護助士おばさんの頬は紅潮し、顔が強張っていました。
私たちは元来た道を引き返しました。途中、口を開く者は誰もいません。どんより曇った空模様が、私たちの胸の内を代弁していました。
程無く私たちは里親女のハイツの前に到着しました。
看護助士おばさんと里親姉妹は、今後の捜索と諸費用の清算について手短に相談しました。
キャリーバッグの中の猫に本来の飼主が見つからない場合、看護助士おばさんが自宅へ引き取ることになりました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.09

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫さんの姿態 [閑話・ブログ管理人より]


アンモニャイト:
アンモニャイト

イニャバウアー:
イニャバウアー (2)

へそ天:ぐれあにのおへそはどこ??
へそ天 壱

イヴリンさんと故ぐれあにさんでした。

以上
管理人
2016.10.7

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑪ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑪

看護助士おばさんがうつむき加減に目を逸らしたところで、獣医師の顔に侮蔑と優越感の混在した表情が見て取れました。
私は何度となく、これと同じ表情を勤務先の経営者の顔に見た覚えがあります。社員が失敗したり的はずれな意見を述べたりすると、先ずその経営者の口から一言ついて出ます。
「ん。そうかな?」
経営者の顔は喜びを噛み殺して鼻で笑うという類の、何とも言えない表情に変わります。
「こいつはばかか!ふん。それに比べて何て俺は賢いのだ」
経営者は口頭で注意をする代りに先ず部下を見下し、次にほぼ同時に優越感を抱くことによって自己満足と至福の世界に陶酔しているのです。
日頃、顧客にも業者にもどこにも頭が上がらないので、唯一従業員だけが抑圧された心の捌け口なのです。
獣医師の診断は、関係者の期待を裏切る結果となりました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.02

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット