So-net無料ブログ作成
検索選択

猫さんの姿態 [閑話・ブログ管理人より]


アンモニャイト:
アンモニャイト

イニャバウアー:
イニャバウアー (2)

へそ天:ぐれあにのおへそはどこ??
へそ天 壱

イヴリンさんと故ぐれあにさんでした。

以上
管理人
2016.10.7

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑪ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑪

看護助士おばさんがうつむき加減に目を逸らしたところで、獣医師の顔に侮蔑と優越感の混在した表情が見て取れました。
私は何度となく、これと同じ表情を勤務先の経営者の顔に見た覚えがあります。社員が失敗したり的はずれな意見を述べたりすると、先ずその経営者の口から一言ついて出ます。
「ん。そうかな?」
経営者の顔は喜びを噛み殺して鼻で笑うという類の、何とも言えない表情に変わります。
「こいつはばかか!ふん。それに比べて何て俺は賢いのだ」
経営者は口頭で注意をする代りに先ず部下を見下し、次にほぼ同時に優越感を抱くことによって自己満足と至福の世界に陶酔しているのです。
日頃、顧客にも業者にもどこにも頭が上がらないので、唯一従業員だけが抑圧された心の捌け口なのです。
獣医師の診断は、関係者の期待を裏切る結果となりました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.02

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑩ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑩

一瞬時が止まり、看護助士おばさんは放心状態に陥りました。
里親女は宿題を忘れた子供のように、きまりが悪そうな顔をしてうつむいています。私と里親女の姉は、黙って顔を見合せました。里親女の姉の目はまん丸、口は半開きです。
そもそも、里親女の部屋で二人して何を長々と調べていたのでしょう。
わざわざ動物病院迄足を運び、獣医師に小さな目の傷を確認して貰う迄もありませんでした。顕微鏡を熱心に覗いていて、己の部屋が火事の煙に包まれていても気が付かないようなものです。
「残念ですが、明らかにこのこ(猫)はその、ミイちゃんとは違いますね」
「残念」という言葉とは裏腹に、獣医師の顔には判別を成し遂げて責任を果たしたという満足感と、厄介事から解放された安堵感が表れていました。
(続く)

以上
管理人
2016.09.30

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫の立ち食い [閑話・ブログ管理人より]

イヴ 立ち食い

時々立って食べるイヴリンさん。。。。
忙しいの???

以上
管理人
2016.09.25


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑨ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑨

看護助士おばさんと里親女が揃って頷きました。
獣医師は左手で猫を押さえながら、診察台の隅に置いたチラシに目を移しました。
「色と模様もそっくりだから間違い無いわ」
今迄黙っていた里親女が、初めて口を開きました。
「そう言われればそうですが、色と模様は仔猫が成長するにつれて変わることは往々にしてありますからね。他に何かはっきりした特徴があればねえ」
獣医師はそう言い終えると、チラシを右手に取って診察台の上の仔猫と丹念に見比べました。

「うーん。ミイちゃん。ミイちゃん、ねえ」
何か手掛かりはないかと目を凝らしていた獣医師が、急に声を裏返して叫びました。
「え?ミイちゃん?雌?」
「ミイちゃんと言えば、お捜しの猫はチラシの通り雌ですよね?」
診察台を挟んで、獣医師と対面している二人はまた揃って頷きました。
すると、獣医師は重く立ち込めていた霧を吹き飛ばすかのように自信たっぷりに叫びました。
「ここにいる仔猫は雄猫ですよ!」
(続く)

あれー なんてことでせう 次回以降の展開は???
以上
管理人
2016.09.18

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑧ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑧

「それでは、この猫はミイちゃんとは違う猫ですか?」
看護助士おばさんが早口で獣医師に結論を求めました。
「うーん。そうとも言い切れませんねえ。生後二ヶ月の頃あった眼球の傷は、仔猫が成長するに連れて完全に消えてしまうことも考えられますからね」
獣医師は天井を仰いで答えました。

「でも先生。前に診て頂いた病院で言われましたのよ。傷は生活には差障り無いけれど、完全に消える事は無いだろうって」
看護助士おばさんが補足しました。
「うーん。僕が診た訳ではないからね。その傷がどのような状態だったか」
獣医師は困惑顔で言訳がましく答えました。
「うーん。他に何かはっきりした特徴はありませんか?」

獣医師は診察室から受付に移動しました。そして、カウンターから身を乗り出し、待合室の掲示板に留めてあるチラシを剥がして診察室に戻りました。
「この猫ですよね?捜しているのは」
獣医師は診察台の上の猫とチラシを見比べて言いました。
(続く)

以上
管理人
2016.09.11

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

夏はそーめん? [閑話・ブログ管理人より]

まだ まだ 暑い日が続きます。
涼しいそーめんがいいかな?
そーめん 猫

食べて、寝て、暑さに負けませんように。
お昼寝 弐

以上
管理人
2016.09.04

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑦ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑦

院内は静かで、待合室にいても受付カウンター越しに診察室の中での遣り取りが分かります。
私と里親女の姉は受付の前に立って診察状況を見守っていました。看護助士おばさんが仔猫探しに至った経緯を一人で喋り続けています。
誰かが頼みに来ていたのでしょう。受付カウンターのすぐ右手、待合室の掲示板には、一月前に配布されたミイちゃん捜索のチラシがマグネットで留めたままありました。

獣医師は五十代前半と思われる、体格の良い男性でした。獣医師は最初に猫の体重を計り、次いで猫の口を開けさせて歯の状態を調べました。
「なるほど、大体生後四ヶ月前後ですね」
診察台の上で丸まっている猫はとてもおとなしく、獣医師の為すがままでした。獣医師は診察台の上に点灯しているスタンドライトの位置を調節し、小さなスコープを目に掛けて仔猫の眼球を丁寧に調べ始めました。
「うーん。左の目に傷は無いな。右目かな。うーん。どちらにも傷は無いな」
獣医師は診た通りの結果を告げました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.30

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑥ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑥

五分も歩くと、私たちは動物病院に到着しました。真っ白な新しい建物です。
中央のガラス扉から中に入ると、私たちの他に来訪者はいませんでした。
看護助士おばさんが受付で用向きを告げると間も無く、私たちは二部屋ある診察室の待合室に近い方の部屋へ通されました。その診察室は待合室とは引戸一枚で隔てられていて、受付のカウンター越しに待合室から中の様子が窺われます。

キャリーバッグを抱えた里親女と看護助士おばさんが先ず診察室に入り、里親女の姉が後に続こうとしました。しかし、診察室は四人も入るには狭く、私と里親女の姉は待合室へ戻りました。
「この猫がこの近所で逃げ出してしまった猫かどうか、確認してください。捜している猫の証として、左目の眼球に小さな傷がありました」
看護助士おばさんが、再度用向きを獣医師に告げました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.21

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫の性 [閑話・ブログ管理人より]

イヴリンと新聞

新聞を広げて読もうとすると、必ず乗ってきます。
自分以外に人が夢中になるのが気に入らないのです。

電話で話すと、啼いてからんで妨害。

以上
管理人
2016.08.19


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー⑤ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑤

「ミイちゃんとも思えるし、はっきりそうだとは言えないわね。どう?写真に似ている?」
看護助士おばさんは右手の掌に仔猫の写真を掲げました。
看護助士おばさんは確信が持てないままでした。
看護助士おばさんが分からないのに、二ヶ月前の写真と見比べただけで私に見分けがつくはずがありません。
私は屈んでキャリーバッグの中を覗き込みました。
「色柄は似ていますね」
私が答えると、里親女が横から口を挟みました。
「絶対ミイちゃんに間違い無いわ。たった何日間かだったけれど、私はミイちゃんと一緒に寝たり遊んだりしたからよく分かるの」
里親女は言い切りました。
「これからすぐそこの動物病院へ行くことにしたのよ」
看護助士おばさんは、ミイちゃんの左目の眼球に小さな傷があったことを覚えていました。
「獣医さんに診察して貰えば、はっきりすると思うの」
(続く)

以上
管理人
2016.08.15

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

災害時、ペット同伴避難の実現を!  [閑話・ブログ管理人より]

「空楽(そら)の家族」様からのご依頼です。
行きつけの病院で同伴避難について、署名を募っている由、
以下、blogからのコピーです。

(龍之介動物病院HPより引用)
“同伴”避難は、避難所内にペットも入れるが、“同行”避難は、一緒に逃げることのみを指し、避難所には入れないことも。私は“ペット同伴避難”について、宮城や福島を視察しました。そこでは、避難所にペットが入れず、家に置いてくる人がほとんど。家族同然の犬や猫と離れたことで心の支えを失い、寝たきりになった人もいました。そして熊本地震でも同じ事が起きました。私たちは学ばなければならない。災害で本当に人を助けるなら、ペットも一緒に助けないといけません。飼主さんにとってペットは生きる希望です。 必死にガレキの下からペットを救い出し、やっと辿り着いた避難所で言われた一言は、ペットは外へ。ペットは家族です。互いに支え合う関係です。離れてはいけない。ペット同行ではなく、屋内で一緒に居られる同伴避難所が必要です。 熊本地震の際、当院をペット同伴避難所として解放しました。ペットが一緒にいることは、ペットのためにも、飼主さんのためにもプラスであることを確信しました。
そこで、龍之介動物病院では災害時もペットという家族と安心して避難できるガイドラインの整備同伴避難所開設のマニュアル作りを行うために、この署名を国会へ提出します。

ということで署名をお願いしております。
http://ryunosuke.co.jp/(click)

災害時のペット同伴避難所の開設署名のご協力のお願い(写真)をクリック
署名のお願いがございます
電子署名も受け付けておりますので皆様のご協力お願いいたします。
以上、空楽の家族さまからのご依頼でした。

ちなみに、
環境省が公表している既存の「災害時の動物救護のガイドライン」はこちらです。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html
東日本大震災の後、災害時に可能な限りペットを避難所へ入れられるようにという要望はガイドラインに織り込まれましたが、各自治体の努力ベースであり、まだ実現には課題が残っていますね。

以上
管理人
2016.08.09


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー④ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー④

里親女の部屋の前に着くと、看護助士おばさんが呼び鈴を鳴らして名乗りました。里親女はすぐに出て来て私たちを部屋の中へ招きました。そこには里親女の姉も来ていました。
「すぐに済むでしょう」
私は入室を辞退し、部屋から出て来た里親女の姉と通路で立ち話をしました。
里親女の姉によると、看護助士おばさんは早く仔猫を見つけるように毎日里親女に催促し、時としてかなり高飛車な態度で接していたそうです。怖くなった妹(里親女)は、今日姉に同席するように頼んだという話です。

看護助士おばさんが入室してから二十分は経ったでしょうか。里親女の姉と話が尽きた時、二人が部屋の中から出て来ました。二人は晴れ晴れとした表情とは程遠く、里親女は仔猫の入ったキャリーバッグを右手に提げています。
「長かったですね。どうでした?」
私は看護助士おばさんに尋ねました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.07

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

暑中お見舞い申し上げます。 [閑話・ブログ管理人より]


イヴリンのお昼寝

暑中お見舞い申し上げます。

もうすぐ立秋ですが、暑さはこれから。
皆さま どうぞご自愛ください。
DSCF1042.JPG

以上
管理人
2016.08.05





共通テーマ:ペット

再掲載 「飼猫との暮らし」 [閑話・ブログ管理人より]

** Copyright:All Rights Reserved **
掲載されている内容の転載・転用禁止。

お昼寝

この季節になると思い出します。
以下、2009.8.27に掲載した記事の再掲載です。


「飼猫との暮らし・麦茶」(猫のお話 番外編2006.03.20)より: 

夏は麦茶がおいしい。
すっきりした風味の、適度に濃い麦茶に限る。
冷やし過ぎてもおいしくない。

チャイムが鳴って、玄関へ向かう。
宅急便が届いた。旧知の方から、お茶とお菓子の贈物。
大分の荒城の月だ。上等な抹茶とよく合う、上品なお菓子。
見た目は名の通り、お菓子の外側と中心部の甘み、味わいが異なる。
新潟の「雲がくれ」と並んで、私のお気に入りのお菓子。

包みを抱えて居間へ戻ると、唖然とした。
猫がテーブルの上に乗って、グラスに残しておいた麦茶で手を洗っている。
いや、洗っているのかどうかは定かでないが、両手をグラスの中に突っ込み、チョンチョン繰り返し浸している。
テーブルの上は、飛び散った麦茶が珠露となってこぼれている。
私と目が合うや、猫は「しまった」という表情に変わった。そして、慌ててテーブルから飛び降りると、後は素知らぬ顔。

以前にも、テーブルの上のグラス周りが濡れていたことがあった。
今の今迄気がつかなかったよ。
何度となく、私はお前が手を洗った後のお茶を飲んでいたのですね。
(おわり)

以上
管理人
2016.07.31


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー③

ミイちゃんが見つからないまま、更に一月が過ぎました。
「それらしき仔猫を見掛けた」などと、チラシを見た人から看護助士おばさん宛に電話連絡は何件かありました。しかし、それらはいずれもミイちゃんの存在を確信させる有力情報ではなく、看護助士おばさんが出向いても空振りに終るばかりでした。
「もう出て来ないかな」
誰もが諦め掛けた時、「ミイちゃんが見つかった」という連絡が里親女から看護助士おばさんに入りました。

その翌日の土曜日、私は急遽看護助士おばさんから同行を求められました。
「よく見つけてくれたわ。今迄の失態は帳消しにして上げるわ」
里親女の住まいへ向かう車中、私が運転している横で看護助士おばさんは子供のようにはしゃいでいました。
「糠喜びに終らなければいいけれど」
仔猫との再会を楽しみにしている看護助士おばさん。私は心配になりました。
(続く)

以上
管理人
2016.07.24

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話-② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー②

私は学生時代に建売広告のチラシを配布するアルバイトを経験しました。チラシが一杯詰め込まれた大きな重いバッグを両肩に下げて町中を何キロも歩き回り、一日掛かりで一軒一軒配布する重労働でした。それに比べて今回の配布はせいぜい一人あたり二百枚程度。途中、聞き込みも兼ねて配布したものの、二時間程で作業は完了しました。四人で協力したおかげです。

作業の終了とほぼ同時に看護助士おばさんが私たちの前に現れました。
「里親女が当てにならないから、お姉さんに会いに隣町へ行って来たの。新聞広告のやり直し掲載とチラシの新聞折込みを頼んで来たの。未だ実行して貰えないから」
看護助士おばさんは私たちに言いました。
「経費は全て里親女に負担させます。毎日ミイちゃんを捜して貰うから」
看護助士おばさんは強気でした。
「打合せもいいけど、チラシの配布が先じゃないの。今、真っ先に仔猫を捜すべきよ」
看護助士おばさんの娘さんが口をへの字に結びました。
(続く)

ミイちゃんの行方は? 次回、吉報が?

以上
管理人
2016.07.17

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十三話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー①

看護助士おばさんが愛護団体の会長さんと喧嘩別れをした日から丁度一週間が経ちました。
看護助士おばさんに請われて、私と麻雀屋の年配の女性従業員さんは迷子猫の情報を求めるチラシ配布に協力することになりました。

私たちが里親女のハイツの前に到着すると、看護助士おばさんの娘さん夫婦に迎えられました。看護助士おばさんと里親女の姿は見えません。
用意されたチラシには、ミイちゃんのカラー写真と特徴、捜索情報を求める文面が刷り込まれてあります。看護助士おばさんたちの到着を待たずに、私たち四人は手分けをして里親女の住居から半径一キロメートル内の一軒一軒のポストにチラシを投函して回りました。ミイちゃんが逃げ出してから、もう二週間も経っています。果たしてどれだけの効果が期待できるでしょうか?
(続く)

以上
管理人
2016.07.10

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十二話ー⑥ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー⑥


麻雀屋さんたちも首を振って苦笑するばかりでした。
バアサン妹は猫婆ではなく、老獪な狸婆でした。
都合の良い耳、便利な記憶。なかなかたいしたものです。無駄に歳を重ねてはいません。仕事上や生活のある局面において、私たち若輩者は老獪な狸バアサンの対応を見習わなければならない場合が多々あります。
猫も自分に都合の悪いことは聞えないのだか、分からないかのように振舞います。猫は飼主から声を掛けられても、相手をする気がないと知らん振りです。何かを求められても、猫は自分の意に染まないと受け付けません。こちらの言う事が分からないのかと思いきや、大概分かっています。
一面、猫は自分に都合のいいこと、得になることはすぐに覚え、理解します。実に良く理解し、記憶力も抜群です。猫は一流の外交家です。自分の主張は通そうとしても、決してその代償に人の傘下には入りません。
禍根を残すことなく、自分の主張をいつの間にか上手に通してしまいます。猫は独立した精神の持主です。人の世話になっても、人に従属しているとは思っていません。家の者に対して平気で猫パンチを見舞っておきながら、一分と経たぬ内に自分が行った不埒な行為など一切無かったかのように人に甘えて擦り寄る猫もいます。
このような猫の習性を私は否定的に受け止めるつもりはありません。寧ろ、趣のある、素晴しい習性として受け入れています。
猫をかわいがっている人たちは、そんな猫との遣り取りを楽しんで一緒に暮らしているのでしょう。猫はそれで通ります。
しかしながら、バアサン妹の老獪な狸ぶりを好意的に受け入れる人はいません。
私たちは一同、その場で笑いました。ただ一緒に笑うことによって、お互いが心中に抱く思いを十分に語り尽しました。
(続く)

次回、第八十三話は里親会の顛末 その弐、「いなくなったミイちゃんがみつかった」との連絡を受けたが。。。。。

以上
管理人
2016.07.03



「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。


共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十二話ー⑤ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー⑤

「不妊手術には同意してくれたのよ。でも、お金の話を持ち掛けたら、急に耳がよく聞えなくなっちゃったのよ」
看護助士おばさんが私の問いに答えました。
「え?バアサン妹は耳が悪かったの?」
私は驚いて尋ねました。

看護助士おばさんは大きく首を振った後、溜息をつきました。
「こんなことはなかったはずなのにね。なんだか呆けたみたいになっちゃって。私たちが話し掛けても分からないみたいで、ただ頷くばかりなのよ。しょんぼりとした風で目は虚ろだし。しまいには、そそくさと帰り支度をしてお店を出て行こうとするので、それ以上何も言えなくなっちゃったのよ」
看護助士おばさんはその時の様子を丁寧に説明してくれました。
「ええっ?バアサン妹は、常日頃、自分の財布の中身を一円単位迄覚えている程頭はしっかりしているのでしょう?記憶力も大変良いと、こないだ聞いていますよ」
私は順々に皆の顔に目を向けました。
麻雀屋さんたちも首を振って苦笑するばかりでした。
(続く)

以上
管理人
2016.06.26

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十二話ー④ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー④

看護助士おばさんが不妊手術の済んだ母猫を猫町公園に戻した日、私たちは麻雀屋さんの事務所でお茶を頂いていました。看護助士おばさんの顔には、一つ厄介事を片付けたという満足感が窺われます。

「バアサンたち、快く不妊手術に協力してくれたのでしょう?」
私は看護助士おばさんに尋ねました。
看護助士おばさんは麻雀屋さんたちと顔を見合せた後、小声で笑いました。
意外な反応です。
「え、また反対したの?バアサンたち」
怪訝に思った私は、皆の顔を順々に一瞥して答えを待ちました。
(続く)

以上
管理人
2016.06.19

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十二話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー③

看護助士おばさんの呼び掛けに応じた有志が公園猫たちの不妊・去勢に取り組んだ時、バアサン妹は「仔猫が見たい」と言って、お気に入りの猫に仔猫を産ませてしまいました。バアサン妹は母猫と二匹の仔猫を自宅に引き取らず、公園に放置してしまいました。
これは私たちのミスでした。
「もう絶対殖やさせない」
看護助士おばさんはまた募金を集め、私たちは二匹の仔猫が乳離れした頃合に飼主を探し、母猫に不妊手術を受けさせました。

「一匹で済んだのに。二匹増えて三匹になってしまったわ」
看護助士おばさんが不満をこぼしました。
「未だ少なく済んだ方よ。多い時には七匹も産むのだから」
麻雀屋さんたちが看護助士おばさんを慰めました。

お年寄であることを考慮し、今迄私たちはバアサン姉妹に不妊手術の協力金をお願いすることはありませんでした。しかし、「今回は費用を分担して貰いましょう」と、看護助士おばさんが強くこだわりました。
バアサン姉妹が安易に考えていると、皆の取り組みが徒労に終ってしまうからです。看護助士おばさんは、バアサン妹と麻雀屋さんの事務所で会う約束を取り付けました。何事も円滑に進むであろうと、この時、私は疑いませんでした。
(続く)

以上
管理人
2016.06.12

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫のテレビ放映「子ねこ三都物語」(NHK ETV) [閑話・ブログ管理人より]

ちょっと、おもしろそう。

6月11日(土) 午後7時00分
NHK E TV:
地球ドラマチック「子ねこ三都物語」

番組ホームページ:
http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2016-06-11/31/20700/2340440/

これは見逃せない???
見逃せない??

以上
管理人
2016.06.08

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十二話ー② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー②

麻雀屋の従業員さんたちと看護助士おばさんはこの姉妹と猫町公園で知り合いになって以来、お互いにお茶を御馳走するなど、そこそこ親しくお付き合いを続けています。老姉妹の住居には猫が六匹います。普段、老姉妹は猫を屋外へ出しません。バアサン妹は、猫町公園の猫たちに朝夕御飯を与えます。

バアサン姉は、マンション一階の駐車場に来る雄猫ハナちゃんをかわいがっています。昔、ハナちゃんがお腹に怪我をした時、近所の誰かが動物病院へ連れて行きました。そして、傷の治療ついでにハナちゃんは去勢されました。バアサン姉は関与していません。バアサン姉は他人との交流を求める性格ではなく、猫たちに関する諸々の相談事は全てバアサン妹が窓口となります。バアサン妹は財産を築いただけあって、金勘定に長けています。看護助士おばさんが猫の缶詰等をまとめて購入し、バアサン妹と分け合う機会が何度となくあります。代金を清算する時、決まってバアサン妹はレシートと商品、お釣りを細部迄照らし合せ、僅かな違いも無いことを確認します。看護助士おばさんによると、バアサン妹は財布の中身、それも小銭入れの中身を一円単位迄正確に把握しているそうです。バアサン妹は記憶力も良く、公園猫たちに与えたおかずを三、四日前の分迄正確に覚えています。
「一昨日の夕方にはなまり節、その前の朝は焼いたサンマの残り」という調子です。
「本当にしっかりしているよ」
お金に細かいという点で多少皮肉を込めてではありますが、麻雀屋さんたちは頻りに感心していました。物でもお金でも何かに強く執着することは、明晰な頭脳と健康な体を維持したまま長生きする秘訣なのでしょう。バアサン妹はそれを実践している生き見本のような方です。
(続く)

以上
管理人
2016.6.5

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

猫ブーム(ペットブーム)の陰で [閑話・ブログ管理人より]

売れ残ったペット、繁殖犬として使えなくなった犬、すこし前までは行政の引取りをあてにしていた一部の業者たちが、引き取り屋といわれる新たな動物請負業に厄介払いする傾向が確認されている。引取り屋の中には動物たちを劣悪な環境におき、医療処置も怠るケースもあり。

NHKテレビ「クローズアップ現代プラス」でも、先日 本件は放映されていました。
番組HP:http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3811/index.html

商品は売れ残る場合も多々あり、生き物を物品と同様に流通経路にのせている日本の現状は廃絶されるべき。愛猫家、愛犬家、皆様の大きな結束なしには、現状の生き物販売システムの変革は叶いません。
以上

管理人
2016.5.28

共通テーマ:ペット

第八十二話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー①

猫町公園から細い道路を隔てた北側に、七階建ての美しいマンションが公園を見下ろすように建っています。マンションの外壁全面には、ほんの少し桃色がかった暖かみのあるシルバーグレーのタイルが貼られてあります。
公園に臨む各戸の南側窓には、ブラウン色調のスモッグガラスがはめ込まれてあります。少しだけ外へ突き出ているバルコニーも、建物の外壁に溶け込んでいます。竣工から二十年を経た今も、外観からは老朽化の兆しは全く見て取れません。マンションから最寄りの地下鉄の駅迄、早足で僅か五分です。国道と大通りからは距離があり、マンションの住人たちは便利な都心に暮らしながら、静かな環境の中で公園の景色の移り変りに四季を感じ取ることができます。

このマンションの五階に老姉妹が暮らしています。
姉は八十歳、妹は七十七歳です。二人とも足腰は丈夫と見えて、自転車で上るには少しきつく感じられる坂道でも毎日平気で歩いています。
姉は少し腰が曲がり、顔と体型はふっくらしています。いつも柔和な表情、性格はおっとりしていて人が好さそうです。
対照的に妹は背筋がぴんと伸び、痩せて頬がこけています。普段から眼光鋭く、険しい表情を崩しません。証券会社で抜群の営業成績を挙げて一財産築いたという半生が、近所で「やり手ババア」などと噂される所以です。怒ったような顔は、昔の百戦錬磨の名残かなとも思わせます。
(続く)

以上
管理人
2016.5.22

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十一話ー④ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十一話 「ふん!レベルが低い」ー④

猫町裏通りの皆さんがモモちゃんを頻りに褒めていたので、税理士事務所の奥様は亡くなった飼猫との思い出を懐かしみ、誰かに聞いて欲しくなったのでしょう。
「御苦労様でした。それでは」
税理士事務所の奥様は外門を閉めて、奥の玄関の中へ引っ込みました。

奥様の姿が完全に見えなくなると、何時からいたのか、私の背後で黙って立ち聴きしていたα社のお姉さんが口を開きました。
「ふん、レベルが低い。飼猫がトイレの粗相をしないくらい当り前じゃないの。家の中で粗相しなかったからと言って、どうせその辺の花壇とかをトイレ代りに使って御近所に迷惑を掛けていたのに違いないのだから」
猫差別の件以来、私はα社のお姉さんの言動には少しも驚かなくなりました。日頃他人には見せない裏の顔と、上品な淑女然たる表の顔とに今更大きな溝を感じることはありません。

モモちゃんが引き取られてから半月程経って、某公益法人の女性がモモちゃんの写真を持って猫町裏通りに顔を出しました。
「写真、彼女から貰って来たの」
写真の中のモモちゃんは、心もち大きくなったように見えます。飼主の女性の膝に抱かれ、大きく見開いた目でじっとこちらを見つめています。
(続く)

次の第八十二話 は、猫町で猫にかかわるばあ様姉妹のおはなしです。
以上
管理人
2016.5.8

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット

美しい猫の形容・文豪夏目漱石の文「吾輩は猫である」 [閑話・ブログ管理人より]

文豪 夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の一節に美しい三毛猫を形容する件がある。
三毛猫の美しさを吾輩をして表された文、改めて素晴らしいと感じいってしまう。。。。。

以下、「吾輩ハ猫デアル」の一節より、
「三毛子は正月だから首輪の新しいのをして行儀よく椽側に坐っている。その背中の丸さ加減が言うに言われんほど美しい。曲線の美を尽している。尻尾しっぽの曲がり加減、足の折り具合、物憂げに耳をちょいちょい振る景色なども到底形容が出来ん。ことによく日の当る所に暖かそうに、品よく控えているものだから、身体は静粛端正の態度を有するにも関らず、天鵞毛(ビロウド)を欺くほどの滑らかな満身の毛は春の光りを反射して風なきにむらむらと微動する如くに思われる。吾輩はしばらく恍惚として眺ながめていたが、・・・・」

以上
管理人
2016.05.05

共通テーマ:ペット

動愛の後退!猫カフェの夜間営業緩和へ法改悪 [閑話・ブログ管理人より]

ペットショップなど、猫、犬等の展示・販売の営業時間は夜8:00までです。
しかし、猫カフェに限っては、業界の強い要望によって夜10:00までの営業が暫定的にみとめられています。「猫は夜行性だから夜10:00までの営業は問題ない」等が業界の主張。

朝日新聞の4月25日付記事がこの問題をとりあげていました。
「夜10:00までの営業が、猫にストレスを与える要因とは特段に認められない」という評価意見がある一方で、「新しい手法で今後も調査をすすめる必要がある」(加隈良枝・帝京科学大学准教授)「猫はそもそも夜行性ではない」(入交眞巳・米国獣医行動学専門医、日本獣医生命科学大学講師)とのコメントも紹介されていました。

猫が夜行性という主張には私も賛同できません。共に暮らしていればわかりますね。
「夜行性」と主張するなら午前中から昼の営業は止めたらいかがですか?と、言いたくなります。

医療・衛生、一頭あたりの十分なスペースの確保、いつでも休息ができる環境、こういったものが適切に用意されていないまま営業されている猫カフェが行政から改善命令を受けた事例もあります。

それなのに、昨日27日、環境省中央環境審議会動物愛護部会は、猫カフェが夜10:00まで営業できるように動愛法の施行規則を改定する答申案了承した由。恒久的に緩和を行う方針。
(営業開始は朝10:00からなので12時間もの長時間の猫展示)
さらに朝日新聞28日付記事によると、販売業者と貸し出し業者も規制緩和の対象となる由。
記事には審議会の委員からも異論は出ずとありましたが、審議会の委員はどなた様でどういう経緯で委員に選ばれているのでせうか?

パブコメの規制緩和反対意見は政策に反映されません。
規制緩和決定は早急な判断では? 
これって、動愛精神の後退。。。。。
以上

管理人
2016.04.29








共通テーマ:ペット

東京猫物語 第八十一話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十一話 「ふん!レベルが低い」ー③

モモちゃんの新しい飼主の女性は、最後に私たちに会釈するとキャリーバッグの窓をタオルで覆いました。そして、猫町駅へ向かって歩き出しました。
飼主の女性が突当りの角を曲がって見えなくなると、見送りに出ていた皆さんは各々自分たちの職場へ戻って行きました。

税理士事務所の奥様が最後迄名残惜しそうに佇んでいたので、私は引き揚げる前にお礼を述べました。税理士事務所の奥様は、モモちゃんを保護収容する際に手を貸してくれたし、カンパにも応じてくれました。
白髪の奥様は私に軽く会釈をして言いました。
「モモちゃんは利口な猫でした。新しい飼主さんの家でもきっとかわいがって貰えますね」
それから、奥様は過去に立ち返り、感慨深げに自宅で飼っていた猫について話し始めました。
「うちで飼っていた猫もモモちゃんに劣らず、とても賢い猫でしたのよ。本当に。私と主人が言う事は何でも理解しましたし、トイレの粗相は一度も無かったのですから」
「大切にかわいがられて、その子はさぞかし幸せだったのでしょうね」
私が奥様の意を汲むと、奥様はとても嬉しそうな顔をして大きく頷きました。
(続く)

熊本大地震による「震災関連の健康被害」が出ているようです。
車で寝泊まりされている方の「エコノミークラス症候群」、足にできた血栓が肺に飛び肺血栓を
起こすそうです。こまめに水分をとり、できるだけ体を動かすことが予防になるそうです。
足のマッサージもいいそうです。揺れが収まるようにお祈りいたします。

以上
管理人
2016.4.24

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

共通テーマ:ペット