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NHK「ダーウィンが来た」・子猫たちを見殺し [閑話・ブログ管理人より]

NHKの番組「ダーウィンが来た」(2016.11.20)で、猫の島を取材していました。
http://www.nhk.or.jp/darwin/special/cat.html

生まれて間もない子猫たちには危険がいっぱいという件で、
母猫が産んで間もない子猫たちを残して出かけている間に、一匹のオス猫が子猫たちを
殺してしまうシーンを取り上げていました。

子猫たちの隠れ場所にオス猫が近づいて入り込み、断末魔の叫び声が止んだところでスタッフが
覆いを取り除き、隠れ場所の中からオス猫が逃げ出した後に、子猫たちが死んでいたという映像。

オス猫が近づいた時、スタッフが追い払うことは容易でした。機材を設置してその場で様子を
確認していたのですから。オス猫を追い払いさえすれば、この場においては子猫たちは死ななかったはず。結果をスタッフたちは容易に想像できたはずなのに、子猫たちが殺される結果を映像に
残すことを優先したのですね。(番組)のために平気で命を犠牲にするの???

ある猫写真家が「猫は野生」なんて叫んでいたけど、トンチンカンなコメント。
島の猫たちは人から魚などを与えられていて、生まれてくる子猫たちの一割ほどしか大人になれない由。これって、愛護動物の不適切飼養そのものじゃないですか。

野生動物の世界なら手を出さない選択も時にはありかもしれませんが、それだって目の前の浜に子亀がひっくり返っていたら、起こすくらいはありでせう?

NHK「ダーウィンが来た」スタッフたちは、目の前で救える子猫たちを衝撃的映像を撮るために
見殺しにしたのですね。取材の意図は子猫たちを犠牲にしなくても別の形で表せたはず。

以上
管理人
2016.11.22



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猫の多頭飼育崩壊 NHK放映 [閑話・ブログ管理人より]

11月15日、NHKの番組「クローズアップ現代+」で、
猫の多頭飼育崩壊がとりあげられていました。
番組HPはこちら、http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3892/index.html

飼育放棄、捨て猫、地域猫など、「不幸な猫を生まない」と、
もう十何年も前から適正飼養が勧められているのに、
いまだにこういう問題が後を絶たないのはどうしてでせうか。
?????

以上
管理人
2016.11.19

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東京猫物語 第八十四話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十四話:麻雀屋さんと猫-③

猫町の外猫ハナちゃんは、バアサン姉妹から食事を与えられています。
時々、マミがいない時だけ、ハナちゃんは雀荘に顔を出します。マミが威嚇してハナちゃんを寄せ付けないからです。ハナちゃんは去勢された雄猫です。とても人懐こく、雀荘にお客さんがいても平気でお店の床に寝そべっています。

「俺なんか自宅でカメレオンを飼っているんだぜ」
ある日、お腹を出して床に寝ころんでいるハナちゃんを見て、常連の若い男性会社員が自慢げに言いました。
「嫌になっちゃうわね。どうして野生の生き物を家に閉じ込めるのかしら」
麻雀屋の年配の女性従業員さんが、若い男性会社員に向かって言いました。
「野生動物はねえ、生まれ育った土地で自然のままに暮らしていくことが一番幸せなのよ。遠い国から環境の違う日本へ連れて来られて、あなたのお部屋で暮らす方が幸せな理由なんて全く無いはずよ。珍しがって外国のカメレオンを買(飼)うなら、飼主のいない犬や猫を飼えばいいじゃないの。犬とか猫は、人の傍で手を掛けないと生きて行けない動物なのよ」
相手が若い常連客なので、遠慮無く説教が続きました。

その後も、マミとハナちゃんが雀荘で一緒に過ごすことはありません。
二匹は別々に麻雀屋さんたちからかわいがられています。
(続く)

以上
管理人
2016.11.13

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

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東京猫物語 第八十四話ー② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十四話:麻雀屋さんと猫-②

マミたちが雀荘の中庭に迎えられてから一月が経ちました。
仔猫たちは生後二ヶ月程に育ち、マミは仔猫たちの面倒をあまり見なくなりました。麻雀屋さんたちは仔猫たちに触れるようになりました。

麻雀屋の年配の女性従業員さんが、二匹の仔猫たちを自宅へ連れて帰りました。
一匹は自宅で飼猫とし、もう一匹は知合いに譲りました。
ある日、麻雀屋さんたちはマミを上手く事務所に閉じ込め、バスタオルを使って三人掛かりでケージに押し込めました。マミの鋭い爪を避けて捕獲するには、決死の覚悟が要りました。
「もう子供は無しよ。雄のハナちゃんとは今迄仲が悪かったけれど、これから少しは変わるかと思うの」
麻雀屋の若い女性従業員さんが、そう言って微笑みました。
(続く)

以上
管理人
2016.11.06

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十四話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十四話:麻雀屋さんと猫-①

「そんな塩辛い物、上げないで。健康に悪いから!」
麻雀屋の年配の女性従業員さんが、猫におにぎりを与えている若い娘を叱責しました。見知らぬ娘が吸う煙草の煙が、猫に掛かったことも癪に障りました。
「あんたの猫じゃないでしょう?小うるさいこと言わないでよね」
若い娘は抗弁しました。親しい知人同士なら、公園猫の飼い方についてよく話し合うことは可能です。しかし、どうしても自分の主張を通したい人は、猫を自宅に引き取って飼猫にするほかありません。

麻雀屋さんたちは三人で相談した結果、猫町公園の茶トラ猫を雀荘の中庭で飼うことにしました。茶トラ猫はマミと名付けられました。
マミには生後一ヶ月位の仔猫が二匹います。麻雀屋さんたちは、猫のトイレを二つ、飲水のボールとステンレスの小皿を三つずつ買い揃えました。中庭にある物置の中を綺麗に片付け、空いたスチール棚の上に猫のベッドを整えました。

マミは雀荘の中庭と外を自由に行き来します。
営業時間中、麻雀屋さんたちはマミたちを事務所の中にも招き入れます。マミが仔猫たちを置いたまま外出することも稀ではありません。そして、普段は安心して仔猫たちと一緒に御飯を食べたり、物置棚のベッドに寝そべったりしています。仔猫たちが中庭で御飯を食べている時、見慣れない客が来店すると、マミは中庭から店の方を向いて注意を傾けます。また、誰であっても自分に触れようとすると、マミは素早く身をかわして逃げてしまいます。麻雀屋さんたちはマミに不妊手術を施したいと考えていました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.30

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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猫さん 顔を洗って スッキリ [閑話・ブログ管理人より]

おはよう ございます。 朝晩、冷え込んできました。
寒暖の差も体にこたえます。西日本の地震も心配です。
お風邪など ひかぬよう ご自愛ください。
猫さんたちのための寒さ対策もこれから欠かせなくなりますね。

朝は洗顔
朝起きたら顔を洗って、
おはよう
スッキリ 「おはよう ございます」

以上
管理人
2016.10.23


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東京猫物語 第八十三話ー⑬ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑬

里親姉妹と別れた後、私と看護助士おばさんは車で帰路につきました。
看護助士おばさんがさぞかし里親女を責めるかと思っていた私は、平穏なままに解散したことが意外でした。看護助士おばさんは緊張の後に気が抜けてしまい、怒る元気も無くしてしまったのでしょうか。
里親女は狡猾な人間とは思えません。最初から嘘をついて看護助士おばさんを騙そうとした訳ではないものの、ミイちゃんによく似た色柄の仔猫が見つかったので、これ幸いにその仔猫をあてがうことにしたのでしょう。仔猫の返還義務を果たして連日の責め立てから早く開放されたいという里親女の心情は、我が身を里親女の立場に置き換えるまでもなく理解できます。

さて、その後、里親女に対する看護助士おばさんの態度は日増しに輪をかけて尊大になりました。一日五万円以上掛かる猫探偵を雇い、ミイちゃんを捜し出すように、毎日昼夜を問わず電話で迫りました。間も無く、里親女は看護助士おばさんに行き先も告げずに何処かへ転居してしまいました。同時に、里親女の携帯電話も繋がらなくなりました。
(続く)

次回、第八十四話、公園へ戻ります。
以上
管理人
2016.10.16

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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東京猫物語 第八十三話ー⑫ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑫

「まあ、またそれらしい子が見つかりましたら、いつでも連れて来て下さい。そんなに遠くには行かないでしょう」
獣医師の慰めともならない慰めの言葉を聞いている内に、診察室の中の二人は解凍されました。
「ありがとうございました。お騒がせ致しました」
看護助士おばさんが獣医師にお礼を言うと、里親女も後に続いて深々とお辞儀をしました。

看護助士おばさんが初診料を含む診察代金、数千幾らかを受付で支払いました。財布からお札を出す時、看護助士おばさんの頬は紅潮し、顔が強張っていました。
私たちは元来た道を引き返しました。途中、口を開く者は誰もいません。どんより曇った空模様が、私たちの胸の内を代弁していました。
程無く私たちは里親女のハイツの前に到着しました。
看護助士おばさんと里親姉妹は、今後の捜索と諸費用の清算について手短に相談しました。
キャリーバッグの中の猫に本来の飼主が見つからない場合、看護助士おばさんが自宅へ引き取ることになりました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.09

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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猫さんの姿態 [閑話・ブログ管理人より]


アンモニャイト:
アンモニャイト

イニャバウアー:
イニャバウアー (2)

へそ天:ぐれあにのおへそはどこ??
へそ天 壱

イヴリンさんと故ぐれあにさんでした。

以上
管理人
2016.10.7

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東京猫物語 第八十三話ー⑪ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑪

看護助士おばさんがうつむき加減に目を逸らしたところで、獣医師の顔に侮蔑と優越感の混在した表情が見て取れました。
私は何度となく、これと同じ表情を勤務先の経営者の顔に見た覚えがあります。社員が失敗したり的はずれな意見を述べたりすると、先ずその経営者の口から一言ついて出ます。
「ん。そうかな?」
経営者の顔は喜びを噛み殺して鼻で笑うという類の、何とも言えない表情に変わります。
「こいつはばかか!ふん。それに比べて何て俺は賢いのだ」
経営者は口頭で注意をする代りに先ず部下を見下し、次にほぼ同時に優越感を抱くことによって自己満足と至福の世界に陶酔しているのです。
日頃、顧客にも業者にもどこにも頭が上がらないので、唯一従業員だけが抑圧された心の捌け口なのです。
獣医師の診断は、関係者の期待を裏切る結果となりました。
(続く)

以上
管理人
2016.10.02

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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東京猫物語 第八十三話ー⑩ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑩

一瞬時が止まり、看護助士おばさんは放心状態に陥りました。
里親女は宿題を忘れた子供のように、きまりが悪そうな顔をしてうつむいています。私と里親女の姉は、黙って顔を見合せました。里親女の姉の目はまん丸、口は半開きです。
そもそも、里親女の部屋で二人して何を長々と調べていたのでしょう。
わざわざ動物病院迄足を運び、獣医師に小さな目の傷を確認して貰う迄もありませんでした。顕微鏡を熱心に覗いていて、己の部屋が火事の煙に包まれていても気が付かないようなものです。
「残念ですが、明らかにこのこ(猫)はその、ミイちゃんとは違いますね」
「残念」という言葉とは裏腹に、獣医師の顔には判別を成し遂げて責任を果たしたという満足感と、厄介事から解放された安堵感が表れていました。
(続く)

以上
管理人
2016.09.30

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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猫の立ち食い [閑話・ブログ管理人より]

イヴ 立ち食い

時々立って食べるイヴリンさん。。。。
忙しいの???

以上
管理人
2016.09.25


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東京猫物語 第八十三話ー⑨ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑨

看護助士おばさんと里親女が揃って頷きました。
獣医師は左手で猫を押さえながら、診察台の隅に置いたチラシに目を移しました。
「色と模様もそっくりだから間違い無いわ」
今迄黙っていた里親女が、初めて口を開きました。
「そう言われればそうですが、色と模様は仔猫が成長するにつれて変わることは往々にしてありますからね。他に何かはっきりした特徴があればねえ」
獣医師はそう言い終えると、チラシを右手に取って診察台の上の仔猫と丹念に見比べました。

「うーん。ミイちゃん。ミイちゃん、ねえ」
何か手掛かりはないかと目を凝らしていた獣医師が、急に声を裏返して叫びました。
「え?ミイちゃん?雌?」
「ミイちゃんと言えば、お捜しの猫はチラシの通り雌ですよね?」
診察台を挟んで、獣医師と対面している二人はまた揃って頷きました。
すると、獣医師は重く立ち込めていた霧を吹き飛ばすかのように自信たっぷりに叫びました。
「ここにいる仔猫は雄猫ですよ!」
(続く)

あれー なんてことでせう 次回以降の展開は???
以上
管理人
2016.09.18

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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東京猫物語 第八十三話ー⑧ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑧

「それでは、この猫はミイちゃんとは違う猫ですか?」
看護助士おばさんが早口で獣医師に結論を求めました。
「うーん。そうとも言い切れませんねえ。生後二ヶ月の頃あった眼球の傷は、仔猫が成長するに連れて完全に消えてしまうことも考えられますからね」
獣医師は天井を仰いで答えました。

「でも先生。前に診て頂いた病院で言われましたのよ。傷は生活には差障り無いけれど、完全に消える事は無いだろうって」
看護助士おばさんが補足しました。
「うーん。僕が診た訳ではないからね。その傷がどのような状態だったか」
獣医師は困惑顔で言訳がましく答えました。
「うーん。他に何かはっきりした特徴はありませんか?」

獣医師は診察室から受付に移動しました。そして、カウンターから身を乗り出し、待合室の掲示板に留めてあるチラシを剥がして診察室に戻りました。
「この猫ですよね?捜しているのは」
獣医師は診察台の上の猫とチラシを見比べて言いました。
(続く)

以上
管理人
2016.09.11

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夏はそーめん? [閑話・ブログ管理人より]

まだ まだ 暑い日が続きます。
涼しいそーめんがいいかな?
そーめん 猫

食べて、寝て、暑さに負けませんように。
お昼寝 弐

以上
管理人
2016.09.04

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東京猫物語 第八十三話ー⑦ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑦

院内は静かで、待合室にいても受付カウンター越しに診察室の中での遣り取りが分かります。
私と里親女の姉は受付の前に立って診察状況を見守っていました。看護助士おばさんが仔猫探しに至った経緯を一人で喋り続けています。
誰かが頼みに来ていたのでしょう。受付カウンターのすぐ右手、待合室の掲示板には、一月前に配布されたミイちゃん捜索のチラシがマグネットで留めたままありました。

獣医師は五十代前半と思われる、体格の良い男性でした。獣医師は最初に猫の体重を計り、次いで猫の口を開けさせて歯の状態を調べました。
「なるほど、大体生後四ヶ月前後ですね」
診察台の上で丸まっている猫はとてもおとなしく、獣医師の為すがままでした。獣医師は診察台の上に点灯しているスタンドライトの位置を調節し、小さなスコープを目に掛けて仔猫の眼球を丁寧に調べ始めました。
「うーん。左の目に傷は無いな。右目かな。うーん。どちらにも傷は無いな」
獣医師は診た通りの結果を告げました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.30

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東京猫物語 第八十三話ー⑥ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑥

五分も歩くと、私たちは動物病院に到着しました。真っ白な新しい建物です。
中央のガラス扉から中に入ると、私たちの他に来訪者はいませんでした。
看護助士おばさんが受付で用向きを告げると間も無く、私たちは二部屋ある診察室の待合室に近い方の部屋へ通されました。その診察室は待合室とは引戸一枚で隔てられていて、受付のカウンター越しに待合室から中の様子が窺われます。

キャリーバッグを抱えた里親女と看護助士おばさんが先ず診察室に入り、里親女の姉が後に続こうとしました。しかし、診察室は四人も入るには狭く、私と里親女の姉は待合室へ戻りました。
「この猫がこの近所で逃げ出してしまった猫かどうか、確認してください。捜している猫の証として、左目の眼球に小さな傷がありました」
看護助士おばさんが、再度用向きを獣医師に告げました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.21

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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猫の性 [閑話・ブログ管理人より]

イヴリンと新聞

新聞を広げて読もうとすると、必ず乗ってきます。
自分以外に人が夢中になるのが気に入らないのです。

電話で話すと、啼いてからんで妨害。

以上
管理人
2016.08.19


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東京猫物語 第八十三話ー⑤ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー⑤

「ミイちゃんとも思えるし、はっきりそうだとは言えないわね。どう?写真に似ている?」
看護助士おばさんは右手の掌に仔猫の写真を掲げました。
看護助士おばさんは確信が持てないままでした。
看護助士おばさんが分からないのに、二ヶ月前の写真と見比べただけで私に見分けがつくはずがありません。
私は屈んでキャリーバッグの中を覗き込みました。
「色柄は似ていますね」
私が答えると、里親女が横から口を挟みました。
「絶対ミイちゃんに間違い無いわ。たった何日間かだったけれど、私はミイちゃんと一緒に寝たり遊んだりしたからよく分かるの」
里親女は言い切りました。
「これからすぐそこの動物病院へ行くことにしたのよ」
看護助士おばさんは、ミイちゃんの左目の眼球に小さな傷があったことを覚えていました。
「獣医さんに診察して貰えば、はっきりすると思うの」
(続く)

以上
管理人
2016.08.15

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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災害時、ペット同伴避難の実現を!  [閑話・ブログ管理人より]

「空楽(そら)の家族」様からのご依頼です。
行きつけの病院で同伴避難について、署名を募っている由、
以下、blogからのコピーです。

(龍之介動物病院HPより引用)
“同伴”避難は、避難所内にペットも入れるが、“同行”避難は、一緒に逃げることのみを指し、避難所には入れないことも。私は“ペット同伴避難”について、宮城や福島を視察しました。そこでは、避難所にペットが入れず、家に置いてくる人がほとんど。家族同然の犬や猫と離れたことで心の支えを失い、寝たきりになった人もいました。そして熊本地震でも同じ事が起きました。私たちは学ばなければならない。災害で本当に人を助けるなら、ペットも一緒に助けないといけません。飼主さんにとってペットは生きる希望です。 必死にガレキの下からペットを救い出し、やっと辿り着いた避難所で言われた一言は、ペットは外へ。ペットは家族です。互いに支え合う関係です。離れてはいけない。ペット同行ではなく、屋内で一緒に居られる同伴避難所が必要です。 熊本地震の際、当院をペット同伴避難所として解放しました。ペットが一緒にいることは、ペットのためにも、飼主さんのためにもプラスであることを確信しました。
そこで、龍之介動物病院では災害時もペットという家族と安心して避難できるガイドラインの整備同伴避難所開設のマニュアル作りを行うために、この署名を国会へ提出します。

ということで署名をお願いしております。
http://ryunosuke.co.jp/(click)

災害時のペット同伴避難所の開設署名のご協力のお願い(写真)をクリック
署名のお願いがございます
電子署名も受け付けておりますので皆様のご協力お願いいたします。
以上、空楽の家族さまからのご依頼でした。

ちなみに、
環境省が公表している既存の「災害時の動物救護のガイドライン」はこちらです。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html
東日本大震災の後、災害時に可能な限りペットを避難所へ入れられるようにという要望はガイドラインに織り込まれましたが、各自治体の努力ベースであり、まだ実現には課題が残っていますね。

以上
管理人
2016.08.09


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東京猫物語 第八十三話ー④ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー④

里親女の部屋の前に着くと、看護助士おばさんが呼び鈴を鳴らして名乗りました。里親女はすぐに出て来て私たちを部屋の中へ招きました。そこには里親女の姉も来ていました。
「すぐに済むでしょう」
私は入室を辞退し、部屋から出て来た里親女の姉と通路で立ち話をしました。
里親女の姉によると、看護助士おばさんは早く仔猫を見つけるように毎日里親女に催促し、時としてかなり高飛車な態度で接していたそうです。怖くなった妹(里親女)は、今日姉に同席するように頼んだという話です。

看護助士おばさんが入室してから二十分は経ったでしょうか。里親女の姉と話が尽きた時、二人が部屋の中から出て来ました。二人は晴れ晴れとした表情とは程遠く、里親女は仔猫の入ったキャリーバッグを右手に提げています。
「長かったですね。どうでした?」
私は看護助士おばさんに尋ねました。
(続く)

以上
管理人
2016.08.07

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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暑中お見舞い申し上げます。 [閑話・ブログ管理人より]


イヴリンのお昼寝

暑中お見舞い申し上げます。

もうすぐ立秋ですが、暑さはこれから。
皆さま どうぞご自愛ください。
DSCF1042.JPG

以上
管理人
2016.08.05





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再掲載 「飼猫との暮らし」 [閑話・ブログ管理人より]

** Copyright:All Rights Reserved **
掲載されている内容の転載・転用禁止。

お昼寝

この季節になると思い出します。
以下、2009.8.27に掲載した記事の再掲載です。


「飼猫との暮らし・麦茶」(猫のお話 番外編2006.03.20)より: 

夏は麦茶がおいしい。
すっきりした風味の、適度に濃い麦茶に限る。
冷やし過ぎてもおいしくない。

チャイムが鳴って、玄関へ向かう。
宅急便が届いた。旧知の方から、お茶とお菓子の贈物。
大分の荒城の月だ。上等な抹茶とよく合う、上品なお菓子。
見た目は名の通り、お菓子の外側と中心部の甘み、味わいが異なる。
新潟の「雲がくれ」と並んで、私のお気に入りのお菓子。

包みを抱えて居間へ戻ると、唖然とした。
猫がテーブルの上に乗って、グラスに残しておいた麦茶で手を洗っている。
いや、洗っているのかどうかは定かでないが、両手をグラスの中に突っ込み、チョンチョン繰り返し浸している。
テーブルの上は、飛び散った麦茶が珠露となってこぼれている。
私と目が合うや、猫は「しまった」という表情に変わった。そして、慌ててテーブルから飛び降りると、後は素知らぬ顔。

以前にも、テーブルの上のグラス周りが濡れていたことがあった。
今の今迄気がつかなかったよ。
何度となく、私はお前が手を洗った後のお茶を飲んでいたのですね。
(おわり)

以上
管理人
2016.07.31


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東京猫物語 第八十三話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー③

ミイちゃんが見つからないまま、更に一月が過ぎました。
「それらしき仔猫を見掛けた」などと、チラシを見た人から看護助士おばさん宛に電話連絡は何件かありました。しかし、それらはいずれもミイちゃんの存在を確信させる有力情報ではなく、看護助士おばさんが出向いても空振りに終るばかりでした。
「もう出て来ないかな」
誰もが諦め掛けた時、「ミイちゃんが見つかった」という連絡が里親女から看護助士おばさんに入りました。

その翌日の土曜日、私は急遽看護助士おばさんから同行を求められました。
「よく見つけてくれたわ。今迄の失態は帳消しにして上げるわ」
里親女の住まいへ向かう車中、私が運転している横で看護助士おばさんは子供のようにはしゃいでいました。
「糠喜びに終らなければいいけれど」
仔猫との再会を楽しみにしている看護助士おばさん。私は心配になりました。
(続く)

以上
管理人
2016.07.24

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
Copyright : All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
当ブログに掲載されている内容の無許可転載・転用を禁止いたします。

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東京猫物語 第八十三話-② [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー②

私は学生時代に建売広告のチラシを配布するアルバイトを経験しました。チラシが一杯詰め込まれた大きな重いバッグを両肩に下げて町中を何キロも歩き回り、一日掛かりで一軒一軒配布する重労働でした。それに比べて今回の配布はせいぜい一人あたり二百枚程度。途中、聞き込みも兼ねて配布したものの、二時間程で作業は完了しました。四人で協力したおかげです。

作業の終了とほぼ同時に看護助士おばさんが私たちの前に現れました。
「里親女が当てにならないから、お姉さんに会いに隣町へ行って来たの。新聞広告のやり直し掲載とチラシの新聞折込みを頼んで来たの。未だ実行して貰えないから」
看護助士おばさんは私たちに言いました。
「経費は全て里親女に負担させます。毎日ミイちゃんを捜して貰うから」
看護助士おばさんは強気でした。
「打合せもいいけど、チラシの配布が先じゃないの。今、真っ先に仔猫を捜すべきよ」
看護助士おばさんの娘さんが口をへの字に結びました。
(続く)

ミイちゃんの行方は? 次回、吉報が?

以上
管理人
2016.07.17

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十三話ー① [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十三話 里親会の顛末弐ー①

看護助士おばさんが愛護団体の会長さんと喧嘩別れをした日から丁度一週間が経ちました。
看護助士おばさんに請われて、私と麻雀屋の年配の女性従業員さんは迷子猫の情報を求めるチラシ配布に協力することになりました。

私たちが里親女のハイツの前に到着すると、看護助士おばさんの娘さん夫婦に迎えられました。看護助士おばさんと里親女の姿は見えません。
用意されたチラシには、ミイちゃんのカラー写真と特徴、捜索情報を求める文面が刷り込まれてあります。看護助士おばさんたちの到着を待たずに、私たち四人は手分けをして里親女の住居から半径一キロメートル内の一軒一軒のポストにチラシを投函して回りました。ミイちゃんが逃げ出してから、もう二週間も経っています。果たしてどれだけの効果が期待できるでしょうか?
(続く)

以上
管理人
2016.07.10

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。
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東京猫物語 第八十二話ー⑥ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー⑥


麻雀屋さんたちも首を振って苦笑するばかりでした。
バアサン妹は猫婆ではなく、老獪な狸婆でした。
都合の良い耳、便利な記憶。なかなかたいしたものです。無駄に歳を重ねてはいません。仕事上や生活のある局面において、私たち若輩者は老獪な狸バアサンの対応を見習わなければならない場合が多々あります。
猫も自分に都合の悪いことは聞えないのだか、分からないかのように振舞います。猫は飼主から声を掛けられても、相手をする気がないと知らん振りです。何かを求められても、猫は自分の意に染まないと受け付けません。こちらの言う事が分からないのかと思いきや、大概分かっています。
一面、猫は自分に都合のいいこと、得になることはすぐに覚え、理解します。実に良く理解し、記憶力も抜群です。猫は一流の外交家です。自分の主張は通そうとしても、決してその代償に人の傘下には入りません。
禍根を残すことなく、自分の主張をいつの間にか上手に通してしまいます。猫は独立した精神の持主です。人の世話になっても、人に従属しているとは思っていません。家の者に対して平気で猫パンチを見舞っておきながら、一分と経たぬ内に自分が行った不埒な行為など一切無かったかのように人に甘えて擦り寄る猫もいます。
このような猫の習性を私は否定的に受け止めるつもりはありません。寧ろ、趣のある、素晴しい習性として受け入れています。
猫をかわいがっている人たちは、そんな猫との遣り取りを楽しんで一緒に暮らしているのでしょう。猫はそれで通ります。
しかしながら、バアサン妹の老獪な狸ぶりを好意的に受け入れる人はいません。
私たちは一同、その場で笑いました。ただ一緒に笑うことによって、お互いが心中に抱く思いを十分に語り尽しました。
(続く)

次回、第八十三話は里親会の顛末 その弐、「いなくなったミイちゃんがみつかった」との連絡を受けたが。。。。。

以上
管理人
2016.07.03



「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。


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東京猫物語 第八十二話ー⑤ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー⑤

「不妊手術には同意してくれたのよ。でも、お金の話を持ち掛けたら、急に耳がよく聞えなくなっちゃったのよ」
看護助士おばさんが私の問いに答えました。
「え?バアサン妹は耳が悪かったの?」
私は驚いて尋ねました。

看護助士おばさんは大きく首を振った後、溜息をつきました。
「こんなことはなかったはずなのにね。なんだか呆けたみたいになっちゃって。私たちが話し掛けても分からないみたいで、ただ頷くばかりなのよ。しょんぼりとした風で目は虚ろだし。しまいには、そそくさと帰り支度をしてお店を出て行こうとするので、それ以上何も言えなくなっちゃったのよ」
看護助士おばさんはその時の様子を丁寧に説明してくれました。
「ええっ?バアサン妹は、常日頃、自分の財布の中身を一円単位迄覚えている程頭はしっかりしているのでしょう?記憶力も大変良いと、こないだ聞いていますよ」
私は順々に皆の顔に目を向けました。
麻雀屋さんたちも首を振って苦笑するばかりでした。
(続く)

以上
管理人
2016.06.26

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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東京猫物語 第八十二話ー④ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー④

看護助士おばさんが不妊手術の済んだ母猫を猫町公園に戻した日、私たちは麻雀屋さんの事務所でお茶を頂いていました。看護助士おばさんの顔には、一つ厄介事を片付けたという満足感が窺われます。

「バアサンたち、快く不妊手術に協力してくれたのでしょう?」
私は看護助士おばさんに尋ねました。
看護助士おばさんは麻雀屋さんたちと顔を見合せた後、小声で笑いました。
意外な反応です。
「え、また反対したの?バアサンたち」
怪訝に思った私は、皆の顔を順々に一瞥して答えを待ちました。
(続く)

以上
管理人
2016.06.19

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

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東京猫物語 第八十二話ー③ [「東京猫物語・外猫観察記」(管理人著・猫のお話)]

東京猫物語
第八十二話:猫婆狸婆ー③

看護助士おばさんの呼び掛けに応じた有志が公園猫たちの不妊・去勢に取り組んだ時、バアサン妹は「仔猫が見たい」と言って、お気に入りの猫に仔猫を産ませてしまいました。バアサン妹は母猫と二匹の仔猫を自宅に引き取らず、公園に放置してしまいました。
これは私たちのミスでした。
「もう絶対殖やさせない」
看護助士おばさんはまた募金を集め、私たちは二匹の仔猫が乳離れした頃合に飼主を探し、母猫に不妊手術を受けさせました。

「一匹で済んだのに。二匹増えて三匹になってしまったわ」
看護助士おばさんが不満をこぼしました。
「未だ少なく済んだ方よ。多い時には七匹も産むのだから」
麻雀屋さんたちが看護助士おばさんを慰めました。

お年寄であることを考慮し、今迄私たちはバアサン姉妹に不妊手術の協力金をお願いすることはありませんでした。しかし、「今回は費用を分担して貰いましょう」と、看護助士おばさんが強くこだわりました。
バアサン姉妹が安易に考えていると、皆の取り組みが徒労に終ってしまうからです。看護助士おばさんは、バアサン妹と麻雀屋さんの事務所で会う約束を取り付けました。何事も円滑に進むであろうと、この時、私は疑いませんでした。
(続く)

以上
管理人
2016.06.12

「どこにでもいるような飼主のいない猫たち。彼らのことをよく知るほどに、きっと素敵な猫に魅せられるはず。飼主のいない外暮らしは、猫たちにとって決して楽ではありません。どうぞ、懐いたらお家に迎えてくださいね」

*東京猫物語は1998年から数年間、東京都心の某公園で猫たちを観察した体験に基づく実話です。

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